こんにちは、「ミニマリコン」のみみ子(@minimarikon)です。
タイトルが過激でスミマセン。
離婚後に養育費を払わない人が多いと聞きます。
〇 払われない場合は泣き寝入りするしかないの?
〇 確実に払わせる方法を知りたい
養育費をもらえるかどうかは、離婚後の生活に影響大!
払わないクズ夫はなんと8割もいますが、2020年4月の法改正によって養育費の強制執行がされやすくなったので、未払いになっても諦めないでください。
今回は「養育費を払わないクズ夫」について。以下のような方におすすめの記事です。
- 離婚後に養育費を払ってくれなさそうで今から心配
- 離婚後、途中から養育費が未払いになった
- 確実に養育費をもらう方法を知りたい
この記事を読めば、養育費を払わないクズ夫から回収する方法がわかりますよ。
後半には「養育費を強制執行するときの注意点」についても書いているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- 養育費は強制執行で差し押さえできる
- 強制執行するときの注意点
- 未払いを未然に防ぐために「公正証書」を作る
元旦那の8割は養育費未払い
平成28年度全国ひとり親世帯等調査によると、現在も養育費を受給している母子世帯の母は24.3%。
母子家庭のうち約2割しか養育費をもらっていない、ということに……。
養育費について何かしらの取り決めをしている人が42.9%なので、約束をしているけど払わないっていう夫も多いんです。
というか、残りの半分くらいの人はそもそも養育費の取り決めせずに離婚しているんですね……。
そうなります。
そもそも約束をしていないのだから、その半数くらいの夫たちはほぼ払っていないんでしょうね。
養育費は払わないと罰せられるような「義務」ではなかったので、今までは未払いの養育費を相手から回収するのは難しいことでした。
相手の給料とか銀行預貯金とか、離婚してしまうとなかなか把握しづらいですからね。
でも、2020年4月に改正民事執行法が改正されて、未払いに対して厳しい処罰が下るようになりました!
相手の財産の開示請求をしやすくなり、正しく開示しない元夫に対しての罰則(罰金)も最大30万円から50万に。
この改正によって、未払いの養育費の回収は以前よりもしやすくなったといえます。
どちらにしたって、元夫と離婚後もこんなやりとりするのはめっちゃ苦痛ですけどね!
養育費がもらえないときの3ステップ
最終的には「強制執行」という手段があり、いきなり強制執行の手続きに踏み切ることもできます。
ただ、「それはちょっとなあ」と思う場合は、強制執行前に以下の3ステップにトライしてみましょう。
1.元夫に連絡して養育費を請求する
まずは元夫に連絡をして養育費をしっかり払ってほしい、という旨を改めて伝えます。
LINEやメール、手紙など、手段は何でもOK。
「子どもが安心して暮らせるように」と子どもの話をメインにしつつ、連絡を取りましょう。
養育費は元妻ではなく、子どもに払う費用。
でも、元夫側からすると、妻経由で金銭のやりとりをすることもあって「なんで離婚したのに生活費を渡さなきゃいけないんだ」という気持ちになる人もいるのでしょう。
なので、なるべく子どもの話をメインにしましょう。
振込口座も子ども名義の方がベターです。
2.内容証明で支払い催促をする
未払いのまま養育費支払いを滞らせるくらいのクズ夫(汚い言葉で失礼……)ですから、ちょっと連絡したくらいで払うようにはなりません。
次のステップは「内容証明」による支払い催促です。
見た目としては「手紙の郵便送付」なのですが、「誰から誰に、どんな内容の手紙が送られたか」を郵便局が証明してくれる郵便です。
普通に連絡を取るのと何がちがうの?
内容証明に法的拘束力はありませんが、のちのちトラブったときに「言った/言わない」でモメないように、記録を残すために使います。
ああ、なるほど。
「払ってほしいなんて今まで言われたことない」とかゴネるのを防ぐ手段なんですね。
あとは、内容証明って通常じゃ使わない手段なので、わざわざ内容証明で送ってきた、という事実が心理的プレッシャーになるという期待もできます。
3.養育費請求調停を申し立てる
それでも相手がビクともしなかったら、養育費支給調停を申し立てます。
養育費は基本的に払われるべきものとされているので、調停を起こせば相手が出廷しなくても、拒否しても、「あなたが支払うべき養育費はいくら」ということが審判で決まります。
じゃあ調停を起こせば適切な金額を明示されて、解決するんですね。
調停まで起こされて、審判で決定が下って、それでも払わないのがクズ夫です。
履行勧告 → 履行命令 → 強制執行というステップに
審判にも従わない場合、「履行勧告」を行います。
家庭裁判所から文書や面接にて養育費の支払いを元夫に勧告しますが、法的強制力はないのでそれでも払わない人も珍しくありません。
さらに次のステップは「履行命令」で、「いくら払いなさい」という命令に従わない場合、過料(10万円以下)が科せられます。
それでも払わないときの最終手段が「強制執行」。
銀行預貯金などの資産や、会社からの給料を差し押さえることができます。
めっちゃ丁寧に段階を踏むとこうなるけど、実際問題、養育費未払いで生活がすでに困窮しているケースも。
その場合は時間をかけていられないので、いきなり強制執行することもできます。
ほんと、めっちゃめんどいですね(プンプン)!
養育費の強制執行をするときの注意点
基本的に養育費は強制執行により払われるのですが、いくつか注意点があります。
\ 意外な盲点はこの5つ /
- 強制執行が実行されるまでに半月程度かかる
- 手取り給与額の1/2までしか差し押さえできない
- 5年の時効が切れると差し押さえできない
- 強制執行の申し立て手数料が4000円かかる
- 弁護士に依頼すると数十万円かかる
強制執行が実行されるまでに半月程度かかる
強制執行の申し立てをしてから1~3日後に債権差し押さえ命令が出ます。
その1週間~10日後くらいに債務者(元夫)に債権差し押さえ命令書が送達されるので、今日手続きをして明日執行される、というほどスピーディーではありません。
なので、本気で困窮する前に、早めに動き出しましょう。
手取り給与額の1/2までしか差し押さえできない
元夫の生活も保障されなければいけないので、差し押さえできるのは「手取り給与額の半分まで」という決まりがあります。
- 夫の給与が低い
- 退職していて無収入
- 銀行預貯金も十分にない
という状態だと、支払い能力がないと判断されて差し押さえはできません。
ない袖は振れない……ってやつですね。
そうかもですけど……腹立たしいですね。
こういうケースがありえそうな夫の場合、離婚時に家をもらうとか現金預貯金をもらうとかで、養育費をある程度一括でもらっておく方がいいです。
「家さえくれればあとはいい」みたいにすれば、月々の支払いを面倒がる夫にとっても手離れがよいので、安易に了承してくれるかもしれません。
5年の時効が切れると差し押さえできない
基本的に養育費は毎月定期的に支払われるものなので、「定期金債権」にあたります。
定期金債権の時効は原則5年。
5年が経過して期日が訪れた分は、順次時効となっていき、原則として回収できなくなってしまいます。
逆に言うと、5年分はさかのぼって差し押さえられるということ。
過去の分もあきらめずに回収しましょう!
また、ケースによっては時効10年になる場合もあるので、詳しくは弁護士さんや専門職の方にご相談くださいね。
強制執行の申し立てに約4000円かかる
履行勧告や履行命令自体にお金はかからないのですが、強制執行となると申し立ての手数料として約4000円分の印紙購入が必要になります。
弁護士に依頼すると数十万円かかる
さらに、自分で手続きをする時間がない/やり方がわからなくてできない場合、強制執行は弁護士さんに依頼することになります。
そうすると、相談料、着手金、報酬金、実費の支払いが発生。
この中でとくに大きいのは着手金と報酬金です。
弁護士事務所によって料金体系が異なり、「着手金は一律10万円で、成果報酬は10%」みたいなところもあれば「回収額が〇〇万以下なら着手金は5%/報酬金は20%」のように回収額によってパーセンテージが変わるところもあります。
\ 弁護士費用の一例 /
仮に100万円の養育費を強制執行する場合は、着手金5%で5万円、報酬金10~15%で10~15万円程度、総額で15~20万円程度が弁護士費用の目安。
弁護士事務所によって、着手金や報酬金は本当にまちまちなので、上記はあくまで一例です。
弁護士依頼しなくてもできる簡易な申し立てではありますが、強制執行する最適なタイミングや交渉方法などの知識がありますし、手続きを代行してくれるので忙しいママでもスムーズに解決しやすいというのは弁護士さんに依頼するメリット。
相談料無料の弁護士事務所にまずは相談してみるのもおすすめです。
依頼するかどうかは別だとしても、まずは客観的な専門家の意見を聞いてみましょう。
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そもそも離婚前に確実に取り決めるべし
個人的には「養育費はいつ振込がなくなってもおかしくない」と思って、そこまで養育費に期待をせずに離婚に臨むのがいいと思います。
養育費頼りで離婚すると、支払われなかったときのギャップがデカくて、予定していた生活ができない可能性もありますしね。
それでも、元夫に今後10~20年間、養育費を払ってもらいたいなら、離婚前にしっかり取り決めをするべき。
もちろん、口約束ではダメ。
法的拘束力をもつ「公正証書」を活用しましょう。
公正証書にしておけば強制執行ができる
自治体の公正役場で発行してくれる「公正証書」は、法律家によってその文章の内容を証明する、という文書。
ざっくり言うと、公的機関の第三者に「離婚の約束はこうです」と宣誓するようなものです。
口約束や合意書よりも証明力が強いので、のちのち養育費未払いになったときに有効な証拠とすることが可能。
公正証書を作る際は、「強制執行許諾約款付」にしておくことで未払い時にただちに強制執行ができるようになります。
夫が素直に公正証書で約束してくれるかが怪しすぎます……
最近は養育費を代行して回収してくれる第三者機関もあるので、夫と直接交渉/やりとりしたくない人は代行サービスを使うのも手です。
\ 各自治体とも連携中 /
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諦めないで!未払い養育費をクズ旦那から回収しよう
未払い養育費の回収は確かにめっちゃ面倒です。
でも、諦めたら何も手に入りません。
離婚しても、子どもにとってはパパ。
子どもが安心して暮らせるよう、養育費はしっかり払ってもらえるよう、ママが動いていきましょう。
大変なときは弁護士さんや第三者機関、自治体に相談してみてくださいね。
小ネタですが、養育費振込を確認したら、「ありがとう」のひとことでも送る方が元夫は気分がよくなると思います。
面倒ですがそのひとことを送ることで、気持ちよく支払い続けてくれる可能性はアップするカモ?
- 養育費は強制執行で差し押さえできる
- 強制執行するときの注意点
- 未払いを未然に防ぐために「公正証書」を作る
ということで、今回は「養育費を払わないクズ旦那」についてお話しました。
何を言っても動じないクズ旦那には強制執行をかけて、しっかり養育費を獲得していきましょう。
以上、みみ子(@minimarikon)でした!
離婚のお金についてはこちらもご参考に
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