こんにちは! アラフォーライターみみ子(@minimarikon)です
〇 ライターはどこまで経費で落とせる?
〇 在宅ワーカーだと家賃や光熱費はどうする?
〇 売上に対しての経費率はどれくらいが普通?
ライターは人によって経費になるものが大きく違うから迷うよな。わたしの場合はネギも経費になるからな
ネ、ネギ!?
フリーランスとして稼ぐためのキモともいえる「節税」。めっちゃ売り上げたのに、経費管理を怠ったばかりに税金をたんまり取られて手取りが……(泣)とならないように、正しい経費計上は欠かせません。
この記事では、フリーランスの定番経費とライターならではの経費をチェックしつつ、自分はどこまで経費にできるか、家賃や光熱費などのプライベートと仕事の両方にかかる出費はどうやって処理すればいいかを学んでいきましょう!
- 節税するためには、しっかり経費計上する
- フリーランスの定番経費
- ライター特有の意外な経費
- 家賃や光熱費は「按分(あんぶん)」する
- ライターの適正経費率
フリーランスなら知っておきたい経費知識
所得税や住民税などを決めるときに基準となるのは、確定申告書Aの右上にある「課税される所得金額」欄の金額。これは、売り上げー経費ー控除という式で計算されます。つまり、売り上げが高くても経費や控除がたくさんあれば、「課税される所得金額」は下がり、納税額が抑えられるということ。
今回は経費に的を絞ってお話します!
もちろん、プライベートで買ったネギを計上するとかの不正はダメや!
でも、正しい知識のもとしっかり経費計上をして課税所得を減らさないと、せっかく稼いでも税金を取られるばっかりで悲しいことになるで……
またネギ出てきた……
フリーランスの定番経費
まずはフリーライターの基本的な経費から。
フリーライターというか、フリーランスや個人事業主が一般的に経費にできるとされているものを紹介するで
- 通信費(自宅の光通信費、スマホ通信費、切手代など)
- ガジェット購入費(パソコン、スマホ、充電機器、マウス、モニターなど)
- 文具費(ノート、手帳、筆記用具、封筒、名刺など)
- 交通費(電車、飛行機、タクシーなど)
- 交際費(クライアントとの会食、クライアントへの贈り物、年賀はがきなど)
- 会議費(打ち合わせや仕事のためのカフェ代など)
- 衣装費(仕事専用のバッグや洋服など)
経費とは「仕事のために使った費用」のことなので、これらはすべてまっとうな経費。
見逃しがちなのは「会議費」や「衣装代」あたり。ノマドワーカーならカフェで頼んだ飲み物やコワーキングスペースのスポット利用なども「会議費」になるし、仕事用のビジネスバッグやスーツなどは「衣装費」として計上できます。
クライアントの打ち合わせはカジュアルOKでスーツは着ません。普通の洋服だと衣装代にはならないですかね……
大丈夫や! あくまでビジネス用の洋服であればいいので、スーツでなくても問題ナシ。そのへんは柔軟に考えてええんよ。
ただプライベートでも着る服だと「按分」という考え方が必要なので、それはあとで話すわ
あと確定申告書には「会議費」や「衣装費」の項目はデフォルトで入っていないので、勘定科目の空欄部分に記入するんで。
「会議費」じゃなくて「打ち合わせ代」とか何でもええけど、毎年勘定科目を揃えるのがベターやで
ライター特有の意外な経費たち(一例)
定番経費の次は、ライティング専門分野によっては経費になるものをチェックしてみましょう。
あくまで一例ですが、こんなものも経費になりえます。
- 旅行代金
- 家電購入費
- 飲食費
- 脱毛エステ代、化粧品代
- サブスク代(雑誌・音楽・アマプラなど)
- アプリゲーム代
- ブランド洋服費(著名人取材時の洋服や美容院代、ファッションライター)
- レジャー施設入場料
- 食材費
えっ、脱毛エステに化粧品代も!? フリーライター最高♡
ちょ・・・・箇条書きだけだと脱税者が生まれてしまいそうなので、補足説明いきまっせ!
① 旅行代金
旅レポを書いたり、ホテルや旅先飲食店のレポを書くような旅行ライターの場合は、取材先までの飛行機代やレンタカー代、宿泊費などが経費になります。
食レポがあるならもちろん飲食代も経費ですし、レジャー施設の体験レポートを書くなら施設入場料も経費です。
② 家電購入費
家電やガジェット系ライターなら、レポート記事を書くために購入した家電・ガジェット類を経費にできます。
③ 飲食費
食レポライターなら、飲食代が経費になります。ドリンク、お酒、食事、手土産などの内容問わず、取材対象となるものを注文したら、それらはすべて経費でOK。
④ 脱毛エステ代、化粧品代
美容系ライターの場合、脱毛エステ体験レポート記事を書くなら脱毛代も経費になります。同じく、化粧品の新商品レポや比較記事、PR広告などを執筆する場合の化粧品代も経費です。
⑤ サブスク代
音楽系ライターなら「youtube premium music」などの音楽系サブスク、商品やサービスのレビュー系ライターなら「Amazon prime」やお花の定期便サブスクなど、映画ライターなら「Netflix」などの動画系サブスク、書籍・漫画ライターなら「楽天ブックス」などの書籍系サブスクが経費になります。
⑥ アプリゲーム代
ゲームの攻略法や遊び方をレポートするライターやゲームのシナリオライターなら、スマホのゲームアプリダウンロード代をはじめ、任天堂switch、ゲームソフト、コントローラーなどの購入費も経費になります。
シナリオライターでいうと、シナリオづくりを学ぶための漫画本購入費も経費にできそうですね。
⑦ ブランド洋服費
ファッションライターなら、有名ブランド取材のときにそのブランドの洋服やアクセサリーを身に着けるべき、という暗黙ルールがある場合も。その場合は、ブランド品も経費になります。
⑧ レジャー施設入場料
おでかけレポライターや旅ライターなら、遊園地や動物園、温浴施設などの入場料が経費になります。
⑨ 食材費
フードコーディネーターよりの仕事にはなりますが、レシピライターの場合は試作用、本番用、撮影用の食材購入費が経費になります。
みみ子さんはレシピライターもするから、さっきから「ネギ」って言ってたんですね(笑)
にしても、経費の幅がめちゃ広いですね
せやで!
もちろん、旅ライターなのに「車移動中に音楽を聴く」という理由で音楽系サブスクを経費計上するのはあかんよ!
家賃や光熱費の家事按分もお忘れなく!
経費になるものをしっかり仕訳けできたら、次は家事按分です。
あ、あんぶん?
按分とは、ただ単純に分けるのではなく、なにかしらの基準となる数値の割合に応じて分けること。
経費計上や確定申告のときの家事按分は主に家賃・光熱費・通信費あたりが該当するで
聞きなれない言葉でわかりにくいので、例で見てみましょう。
自宅が仕事場も兼ねているライターAさん。自宅は約40㎡で家賃10万円の賃貸。デスクなどを置いて仕事場としているのは8帖ある個室の半分程度(約6㎡)。
40㎡ある家のうち6㎡を仕事場として使っているので、家賃の15%(6㎡/40㎡)を経費計上できます。つまり、10万円×15%=1.5万円 がオフィス家賃代になります。
このように、日々の生活費に見える家賃も「自宅で仕事をする」人の場合は一部を経費にでき、これを「家事按分」といいます。プライベートな部分と仕事の部分の比率を住宅の専有面積で按分すると、家賃の約15%を経費にしてもいい、ということに。
同じように、水道光熱費は自宅内でのプライベート時間と仕事時間の割合で、通信費はプライベートと仕事の使用頻度割合で、利用料金を按分することができます。
家事按分の割合の算出方法(何の比率で按分するか、プライベートとビジネスをどうすみ分けするかなど)は明確な決まりがありません。なので、面積や時間の割り算で計算したパーセンテージが絶対ではなく、だいたい30%かな、50%かな、というざっくりの数字で按分しても、妥当性があればOKです。
デスクがある仕事場は6㎡だけど、トイレや洗面所、玄関も共用と考えると、仕事スペースは6㎡以上あると考えられますもんね
大事なのは「税務署に突っ込まれた時に明確に説明できる按分比率にする」ということや
ほかにも、仕事で車を使う場合は車の購入費や駐車場代も按分できるで。わたしはプリンターやデスクなどプライベートと兼用する家具家電類(備品費)や衣装費も按分してるわ
青色申告の場合は家賃の15%を経費計上することもできますが、白色申告の場合は按分が50%以上の経費しか計上できません。
適正経費って売上に対して何%くらい?
家事按分も活用しつつ、いろいろなものを経費にできることが分かりました。
次に出てきそうな疑問は、「経費って売上に対して何%くらいが自然なのか」ということ。確定申告をする際に気になるポイントです。
確定申告をして税務署に「なんでこんなに経費多いんだ!」と突っ込まれないか気になります……(ガクブル)
事業内容などによってさまざまやけど、一般的には以下の経費率が目安やで
卸売業:約90%
小売業:約80%
製造業:約70%
飲食業・サービス業:約50~55%
その他の事業・専門技術系など:約60%
経費/売り上げで経費率を計算してみて、上記にだいたい当てはまれば、税務署から突っ込まれる可能性は下がるでしょう。
ライターはどれにあたるんですかね?
この中だと「その他の事業」になるわな。
でもこの経費率はあくまで目安やで。わたしは引っ越しや事業立ち上げで経費率80%近い年もあったけど、税務署調査入ったことは今までにないで
一時的に経費が重なる月や年はもちろんあります。その際も、「なぜこのタイミングでこの勘定科目の経費が膨らんでいるのか」をきちんと説明できれば、上記に当てはまらなくても全く問題ありません。
全体、もしくは各勘定科目がいくらくらいだと適正なのか、は税理士さんに相談するのが手っ取り早いで。
税理士さんはたくさんの帳簿を見ているから、不自然なところは一発でお見通しや!
- 節税するためには、しっかり経費計上する
- フリーライターは定番経費以外にライター特有の経費がある
- 家賃や光熱費は「家事按分(あんぶん)」する
- 適正経費率はあくまで目安で、明確に説明できればいい
以上、みみ子(@minimarikon)でした
- 自分の執筆分野で何が経費になるか振り返ってみる
- 経費になりそうなレシート/領収書は取っておく
- この記事で領収書管理方法をチェックする
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