こんにちは、みみ子(@minimarikon)です。
離婚する予定なのですが、
〇 子連れで実家に帰るのはアリ?
〇 実家出戻りと自分で賃貸を借りるのどちらがいい?
実家に戻れるなら生活費の節約にもなるし、子どもを見てくれる人がいるので負担は少なめ。
ただ、居心地の悪さ、自由度の少なさ、子どもの転校や転園など、同居デメリットもあります。
- 親と仲が良くても同居が難しいケースもある
- 実家での同居は保育園や学童入園にも影響がある
- 実家同居を決める前にデメリットについてよく検討する
わたしは10歳と6歳の男児ふたりを東京都内で育児中のアラフォー母。離婚後に出会ったバツ2のアラフィフさんとスピード同棲して、子どもも含め4人で暮らし中。
「離婚して自由と幸せを取り戻したい」ママたちに向けて、ミニマルな労力で計画的な離婚準備や離婚後の暮らしについて発信しています。
今回は「離婚後の実家同居」について。以下のような方におすすめの記事です。
- 離婚後に実家に戻るか、賃貸を借りるか悩んでいる
- 実家に戻るデメリットを知りたい
家出をして1か月実家暮らしをしたあと、賃貸を借りてひとり立ちしているわたしが「実家に戻るメリット/デメリット」について解説していきます!
体験談もお話しているので、実家への出戻りを検討している人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
離婚後に住む場所の選択肢は3つ
離婚を検討するときに欠かせないのが、住まいの確保。
離婚後の住まいとして選択肢にあがるのは、主に以下の3つです。
- 自分で契約した賃貸住宅
- 婚姻時に住んでた家
- 実家
離婚時の子どもの年齢や自分の経済状況、持ち家の有無などによって、どこに住むかを検討することになりますが、だいたいがこの3つのどれかになります。
これ以外にも、母子家庭用向けのシェアハウスや一時的にはDVシェルターという選択肢もあります。
わたしもシェアハウスは検討しましたが、実家の近くに住みたかったのでそもそも物件がなく断念……。
3つのうちどれがベストなのか?
離婚後の家をどうするか悩んだときの、考え方のヒントをご紹介します。
- 正社員で収入は安定、保育園に入れているので近所で暮らしたい人は「賃貸住宅」を借りる or 「元の家に住み続ける」
正社員なら賃貸を借りることができる可能性が高め。
子どもを保育園に通わせているでしょうから、転園しないですむように元の家に住み続けるか、通える範囲内で賃貸物件を探すか、がおすすめ。
引越し先で年度途中に保育園を見つけるのは困難です。
たしかに年度途中で引っ越しすると、保育園転園は厳しそうですね。
10~11月あたりに引っ越し先が決まっていれば、引っ越し前でも次に住む自治体の保育園に入園申し込みができます。
それがムリなら、はじめは認可外や一時保育を活用して、次の入園申込時期にそなえて加点点数を確保しておきましょう。
- 子どもの暮らしをなるべく変えたくない人は「元の家に住み続ける」
婚姻時に住んでた家に住み続けられるのなら、家、保育園や学校、友達関係、習い事などをそのまま継続することができ、子どもの暮らしを極力変えないまま離婚後の生活を始められます。
ただし、元の家に住み続けるためには、元夫の同意や夫婦共有財産としての整理(財産分与)も必要です。
あとは気持ち的に「婚姻時の家に住む」っていうのが受け入れられない場合もあるので、この選択肢を選ぶ前には慎重に検討しましょう。
- 生活費に余裕がない or ワンオペでは仕事と家庭が両立しない人は「実家」へ帰る
養育費をあてにできない、自分の収入が少ない、財産分与が少なく手持ちの現金が不十分、という場合はひとまず実家にお世話になりたいところ。
また、子どもが複数人いる、保育園に入れていない乳幼児がいる、子どもが病気がち、仕事がフルタイム、などの事情がある場合は親の手を借りるとだいぶ負担が軽減できるでしょう。
また、収入が低い or 専業主婦 の場合は、自分名義での賃貸契約を断られるケースも多いです。
その場合は、ひとまずは実家で暮らし、仕事の基盤を整えてから再度賃貸契約にチャレンジするといいですよ。
離婚後は「ひとまず実家へ」という人が多いので、この先は実家同居のメリットとデメリットについて紹介します。
◎実家同居のメリット
実家に戻って親と同居する場合のメリットは主に以下の3つです。
- 生活費が抑えられる
- 親の手を借りられる
- 精神的に余裕をもてる
生活費が抑えられる
実家に戻ることの大きなメリットは金銭面。
生活費としていくら渡すかは親との話し合い次第ですが、自分で家を借りて水道光熱費を払うのに比べると、はるかに毎月の固定費を抑えることができます。
仮に東京都内に住むとして、家賃が月8万円、水道光熱費が月1万円、インターネット回線が月5000円、だとすると、月9,5万円がかかります。親に生活費として5万円渡したとしても、その差額は4.5万円に。
収入が少ない場合は実家に戻ると負担がかなり減るので、精神的にも安心できます。
親の手を借りられる
子どもが複数人いてまだ乳幼児の場合や、今までは専業主婦やパートだったから子どもが保育園に通っていない場合は、仕事と子育ての両立をするために人手が必要になります。
また、保育園に通っていたとしても、乳幼児期はよく体調を崩して保育園からお迎え要請がくるもの。
ひとりだと自分が仕事を切り上げて迎えに行くしかないですし、熱で保育園に行けないときも自分が仕事を休むしかありません。
そんなとき、お迎えをして一緒にいてくれる親がいるのはとてもありがたい!
わたしは実家が徒歩10分のため、保育園のお迎えやコロナで休園時のお世話をよく頼んでいます。
逆に、わたしが風邪で寝込んだときは子どもたちが実家にお泊りにいったりも。
親も孫と頻繁に会えるのがうれしそう!
やっぱり実家は強いですよね!
離婚後の完全なるワンオペが不安なので、同居じゃないとしても近所に住むのはかなり心強そう。
精神的に余裕をもてる
育児・家事・仕事をこなしているシングルマザーに、自分の時間はほぼありません。
でも、実家にいると家事や子育てを分担できるので、自分の時間も多少なれど確保できてリフレッシュになります。
また、乳幼児期の子どもが複数いたり、ケンカばかりする兄弟だったりすると、その相手をするのに毎日ぐったり&イライラしてしまい、ママは精神的にも体力的にもどんどん追い詰められていきます。
そんなときに、親が手助けしてくれるのは本当に助かります。
今日も明日もあさっても、このギャーギャーな日々が続くと思うと、うんざりする日がわたしもたくさんありました。
親が仲裁に入ってくれたり、面倒を見てくれてわたしをクールダウンさせたりしてくれたのは、かなり救われましたね。
×実家同居のデメリット
実家に出戻るメリットは大きいのですが、実際に親と暮らしてみるとデメリットも感じます。
わたしも家出後に1か月だけ実家にいたのですが、しんどくなって近所に引っ越しました。
その経験談もふまえて、実家同居のデメリットは以下です。
- 親に気を遣う
- 実家が狭いと居場所がない
- 子育てや生活に口を出されてストレスに感じる
- 親が65歳以下の場合は保育園の入園優先度が下がる
- 親の収入が高い場合は児童扶養手当が支給されない
親に気を遣う
実の親とはいえど、いまや両者ともいい大人。
それぞれに暮らし方や価値観があり、生活のなかで衝突したりイラっとしたりすることは出てきます。
それは、「仲がいい親子」であれば問題ないかというと、そうでもない。
料理や買い物、洗濯などの家事をどう分担するのか、生活費をどれくらい渡すのかなどに対して、両者で考え方が違うというのはありえること。
さらに、生活リズムが異なると、お互いに夜や朝の生活音が気になったりもします。
実際、わたしも親とはとっても仲がいいのですが、子どもも含めて同居するとなると、3週間を過ぎたあたりからしんどくなってきました。
そういうもんなんですねえ。
また、仮に親が何も言ってこないとしても「自分や子どもが迷惑になっているのでは」と思ってしまいがち。
うしろめたさを感じたまま、遠慮しながらの生活は地味に苦しいです。
親子の相性やそれぞれの性格などによるので、やってみて、ダメだったら出ていく、というくらいの気持ちでもいいのカモ。
実家が狭いと居場所がない
実家が戸建てで空き部屋があり、自分と子どもが加わっても十分な広さがあればいいのですが、実家が狭いと親と同じ空間にいる時間がとても長くなります。
寝るとき以外はみんなLDKにいる、という状態が長く続くのは、自分も親もしんどいものです。
リビングでゴロゴロしているのも気が引けるので家事をしようとすると、母は「わたしがやるからいいよ」と言ってくれて、なんだか申し訳ない気持ちと肩身が狭い気持ちでいっぱいでした。
子どもが泣いたり騒いだりもするから、親も今までみたいに静かに暮らせなくなってストレスになりそうですね。
子育てや生活に口を出されてストレスに感じる
実家での同居というのは、それぞれ違う習慣や価値観が染みついた大人たちが同じ空間で生活をするということ。
親によっては子どものやり方や考え方に異論をぶつけたり、孫の教育方針に口出しをしたりすることもあります。
こうなると、「せっかく離婚して元旦那から自由になれたのに、今度は親の管理下か……」という気持ちに。
親は親、子は子、と割り切っている親ならいいですが、出戻りした娘や孫にあれこれ口を出す親だと窮屈に感じて苦しくなってしまいます。
親が65歳未満の場合は保育園の入園優先度が下がる
65歳未満の親と同居すると、認可保育園入園選考時の「調整指数」が下がります。
なぜなら、「同居している親が孫の面倒見れるでしょ」とされてしまうから。
ひとり親だと加点もあるのですが、親と同居しているとマイナスされてしまうので、保育園激戦区に住んでいる方は要注意です。
ここでは東京都世田谷区の例で見てみましょう。
世田谷区の保育園入園資料には、
- 同居の祖父母(65歳未満)その他親族等が申込児の補完的な保育を行うことができる状態にある場合(-6)
という記載があり、マイナス6点の調整がされてしまいます。
一方、
- ひとり親世帯(同居親族がいない)または保護者不存在(+20)
- ひとり親世帯で同居親族がいるが保育にあたることができない場合(+10)
上記2ケースの場合だと点数が大きく加算されます。
※ちなみに「住民票が分離されていても町丁目番号まで同一の場合は同居とみなす」という記載もあり、世帯分離していても同居とみなされてマイナス得点となります。
自治体によって差はありますが、基本的には同居する親が65歳以上の高齢である場合、またはフルタイムで仕事をしていて世話ができない場合をのぞき、親との同居で調整指数がかなりマイナスとなります。
プラス20もらえるところが、保育可能な親と同居しているとマイナス6点だなんて……。
激戦区でマイナス6点されたらもう望みはありませんね。。
自治体によってひとり親へのプラスも、同居によるマイナスも点数がまちまち。
確実に認可保育園に入れたいなら、ひとり親加点が多い自治体のほうがほかの人と差がつきやすく、入園しやすいといえます。
まずは、実家がある自治体の入園資料をしっかり確認しておきましょう。
学童も保育園と同じく、同居や近居はマイナス加点に
小学生1~3年生のあいだにお世話になる学童は、保育園と違って毎年選考が必要で、学年が上がるにつれて優先順位が下がり入りにくくなります。
2年生、3年生になると点数が徐々に下がるうえ、何人もが同じ点数で同順位になることが多く、1点の重みがすさまじいです。
東京都杉並区の入会基準を見てみると、祖父母との同居について以下の記載がありました。
- 同居又は同一敷地内の建物(隣接敷地内及び集合住宅内を含む)に居住の 75 歳未満の祖父母がいて、児童の保護に当たれない要件が確認できていない場合(-2点)
- 近隣(自宅より直線距離で概ね 500m以内)に居住の 75 歳未満の祖父母がいて、児童の保護に当たれない要件が確認できない場合(-1点)
上記のように、2点もしくは1点のマイナスになり、1点が重たい学童選考では大きな差がついてしまいます。
仕事を続けるうえで、学童は保育園と同じくらい重要な場所。
自治体によっては同居も近居も同じく「-2点」ということもあるので、こちらも募集要項の選考基準をよく確認しておきましょう。
保育園と学童は盲点でした。
同居を決める前に役所で相談したほうがよさそうですね。
親の収入が高い場合は児童扶養手当が支給されない
同居をすると生計を同一にしているとみなされるので、親の収入が高いと児童扶養手当がもらえない可能性が高まります。
自分と親の収入を合算し、世帯収入として試算されるのではなく、それぞれの所得や不要人数によって全部支給/一部支給が決定します。
ただし、「二世帯住宅で光熱費もそれぞれが契約して払っている」などの場合は別世帯とみなされて、親の収入は考慮されないケースもあります。
実家同居なら生活費負担は減るけれど、もらえるお金も減る可能性があるので、あらかじめ試算しておくのがおすすめ。
自治体のホームページなどを見ていてもわかりにくいし、いろいろなケースがあるため、直接自治体の窓口に電話してみるのがベストです。
養育費の80%も所得として加算されるんですよね。
いくらもらえるのか気になるので、自治体に相談してみます!
実家に出戻りするかどうかは気軽に決めちゃダメ
日々の生活費や家賃を考えると、金銭的には実家に戻るのがベストのように感じるかもしれません。
でも、上記したように、同居によって保育園/学童に入りにくくなったり、児童扶養手当が減額/支給停止になったり、という死活問題も発生します。
実家に戻る決意をする前に、この記事でお伝えした点をよく検討してみてくださいね。
- 親と仲が良くても同居が難しいケースもある
- 実家での同居は保育園や学童入園にも影響がある
- 実家に帰る前にデメリットについてよく検討する
ということで、今回は「離婚後の実家同居」についてお話しました。
離婚や家出の準備については「経験者が教える!子連れで本気家出するときの7ステップと完璧持ち物リスト」も読んでみてくださいね、
以上、みみ子(@minimarikon)でした!
ぬかりない離婚/家出準備についてはこちらもご参考に
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