こんにちは、みみ子(@minimarikon)です
〇 ライターに一眼レフって必要?
〇 撮影するときのポイントは?
結論からいうと、iPhone11以上ならスマホでも十分な仕事も多いから、ライターに一眼レフは必須ではない。
それよりも、「写真撮影のセンス=伝わる写真を撮れる力」を持っているほうが強いで!
フォトライターという肩書の人がいるように、「書く」仕事と「撮る」仕事は親密度高め。
なぜなら、読みもの/記事にはテキストとあわせて写真が必要なケースがとっても多いからです。
この記事では、フリーライターが一眼レフという「モノ」よりも、伝わる写真を撮る「センス」を持つべき理由について解説。
あわせて、伝わる写真の撮り方の基本についてもお話します。
- ライターに必要なのは、一眼レフより撮影センス
- 「伝わる写真」の撮り方テク
- 撮影できるライターのメリットは「報酬も仕事も増える」
ライターに必要なのは、一眼レフより撮影センス
ライターの仕事をしていると、「そろそろ一眼レフ買った方がいいかな?」って思うこと、ありませんか?
何事もカタチから入りたい人ほど、欲しくなる傾向が強い印象です。
でも、ちょっと待って。
一眼レフが必要なシーンもありますが、ライターの多くの仕事では最新iPhoneがあれば十分です。
最近のスマホのカメラレンズはめっちゃ性能高い! iPhone13以上のスマホならこと足りるっていう仕事も多いで
撮影アリのライター案件には一眼レフ必須かと思いましたが、スマホ撮影でいいケースもあるんですね
まあ、もちろん一眼レフ必須の仕事もあるけどな。
でも、必要になったら買えばいい話で、ひとまずは最新スマホがあれば十分や
ライターにとって一眼レフより必要なもの、それは撮影センスです。
伝えたいことをしっかり写真に押さえられる、かつ、SNSに使えるレベルのセンスいい写真が撮れるライターは重宝されます。
なにも、一眼レフを駆使して、芸術的かつ素晴らしい写真を撮れる必要はないのです。
まあ、めっちゃレベル高い写真を必要とするなら、カメラマンに頼みますよね
そうやな。
「高いコストをかけてカメラマンに依頼するほどじゃないけど、写真もほしい」っていうときに、撮影できるライターは重宝されるんや
とはいえ、写真撮ればなんでもいいってわけでもないですよね?
ライターが知っておくべき撮影の基本とかテクニックってありますか?
よし、じゃあ次は、「撮影もできるライター」としてクライアントに満足してもらうためのポイントを解説するで!
ライターに求められる「伝わる写真」の 撮影基本ポイント
わたしは一眼レフとiPhone11を持っていて、撮影必須のライター案件もフォトライターとして受注しています。
撮影時に気を付けていることは大きく3つ。
この3つに配慮して撮影できれば、一眼レフを持っていなくてスマホ撮影だとしても、十分「撮影もできるライター」として活躍できます。
1.伝えたいことを考えて撮影する
モノやサービスなどをレポートする記事、またはなにかの手順を解説する記事では、テキスト情報と同じくらい写真情報は大事です。
なぜなら、文字でつらつら説明するより、写真を見れば一発! っていうことも多いから。
確かに文字だけの記事より、写真が適宜入っているほうが読みやすいし、わかりやすいですもんね
せやろ。
どんなに美しい日本語でわかりやすい文章を書いても、なかなか全文を読んでもらうのは難しい。
文字よりも写真のほうが一瞬でたくさんの情報を伝えられるんや
なので、写真付きの記事制作では、「基本は写真で伝えつつ、伝えきれないことをテキストで補足する」という意識で撮影をします。
「この写真で何を伝えたいのか」をしっかり考えながら、シャッターを切りましょう。
この過去記事を例に解説するで
例:除湿機「cado」の紹介記事
この写真で伝えたいのは、「タンクに貯まった水の量がひと目でわかる」こと。
一方、同じタンクでも、伝えたいことが変わると写真も変わります。
たとえばこちら。
Aの写真ではタンクの引き出し方を、Bの写真ではタンクの持ち運び方を伝えています。
仮にはじめの写真1枚だけしか撮影していなくて、タンクの引き出し方と持ち運び方はテキストだけで説明していたとしたらどうでしょう?
たとえばこんな感じ。
タンクは本体下部に手をかけて引っ張ると取り外しができます。また、タンク上部には取っ手が付いていて持ち運びがラクです。
このテキストだけではいまいちイメージしにくいですよね。
写真を見れば一発でわかるのに。
このように、記事内で「伝えるべきこと」を考えながら撮影ができるライターは重宝されます。
2.撮影角度を使い分ける
伝えたいモノが写真内に収まっているだけでは50点。
次に気を付けたいのは、角度です。
たとえばこんな写真。
Aの斜めからのカットでは、うつわの雰囲気や大きさ、2人前あること、テーブルの上で撮影していること、などがわかります。
一方、Bの真上から撮影(俯瞰)したカットの場合は、具材がよりハッキリわかります。
このように、撮影角度によって、伝わる内容も変わるのです。
たとえばBの写真の場合、料理紹介記事の写真としてはええけど、うつわ紹介記事の写真としてはNGや。
Bじゃうつわの全体像や大きさがわからんから、うつわを紹介する記事ならAを撮影すべきやな
3.余計なものを排除する
最後はカメラと撮影対象物との「距離」、そして距離の話と関係の深い「背景」についても考えていきます。
たとえば、こんな写真。
伝えたいのは、「美味しそうなクリームソーダ」だとします。
Aはやや距離を引きぎみ(遠め)にして、トレーや商品、空のグラスなどを一緒に撮影。
一方Bは、やや寄って、背景をクリームソーダと同系色の観葉植物と白い壁にしました。
どちらの写真もクリームソーダ全体が映っている点は同じですが、Aはクリームソーダ以外のものがたくさん映っているので、視線が分散。
さらに、引きで撮影していることで、ぼかしているとはいえ背景に色々なものが映り込んでしまい、主役であるクリームソーダがいまいち目立ちません。
そこで、Bのように背景を極力シンプルにして、クリームソーダだけを置きました。
こうすると、クリームソーダのおいしさが「伝わる写真」に。
さらに、スッキリとおしゃれな印象にもなりました。
写真撮影は引き算が大事。
余計な装飾をなくしたり、背景を1色にしたり、思い切って寄ってみたりすることで、主役が引き立つんや
こういう写真が撮れると、SNS用にも活用できそうですね!
最近はSNS運用に積極的な企業も多いから、ありがたがられるで。
ちなみに、この記事で紹介した写真は全部iPhone11で撮影したものや
えっ!
もうスマホで全然よくないですか?
SNSやオウンドメディア用に使うなら、スマホレベルでOKなことがほとんどやな
フォトライターのメリット「報酬と仕事が増える」
ライターの腕の見せどころは、もちろん「執筆」。
さらに「撮影」もできることで、言い方悪いですけど「より使えるライター」になれます。
撮影できるライター=フォトライターになるメリットは大きく2つ。
1.報酬単価がアップする
「撮影」という業務がプラスされるので、単純に報酬が高まります。
たとえば、暮らし系のメディアで住まいの取材記事を書くとしましょう。
ライティング料は1記事10,000円。
この記事に、自分で撮影した写真を合わせて納品できるようになれば、「撮影もするから1記事15,000円でどうでしょう」という提案が可能になります。
でも、「執筆以外のところまでガツガツ営業してきてうっとおしい」って思われませんか?
全然思われん。
なんでかわかるか?
クライアント目線で考えてみるで
ライターに撮影を依頼するクライアントのメリット
あなたがフォトライターになれば、クライアントは記事制作に必要な写真撮影を執筆と合わせてあなたに依頼できるようになります。
そうすると、クライアント側には
- 単価が高めなカメラマンに依頼するまでもない軽めの撮影も依頼できる
- 記事の内容によりふさわしい写真を得られる
- 打ち合わせや現状共有をライター1人とするだけで済む
- 支払い作業や請求書対応が1人分で済む
などのメリットがあるので、「撮影もできるからギャラを上げて」はウェルカム。
とくに①のメリットは大きいです。
仮に「住まいの掃除」についてのオウンドメディア用記事だとして、キッチンシンクを磨いてる様子や使用洗剤の写真が必要になります。
この場合、カメラマンにわざわざ撮影を依頼することは、オウンドメディアの記事ではほぼありません(雑誌だと話は別です)。
カメラマンという肩書の人に、こんなライトで低単価な仕事は依頼しにくいですからね。
だから、記事を執筆するライターが、自宅でさくっと撮影して、同時にその掃除効果を実感して、記事を書き上げるほうがスムーズかつコストも安いし、結果、いい記事になります。
ライターが写真撮影をできると、クライアントもライターも、そして記事を読む読者もWinな三方良しの状態になるで。
理想的やろ?
ですね!
2.請け負える仕事の幅が増す
撮影ができると、仕事の幅が広がり、受注案件が増えます。
なぜなら、ライター案件のなかには、執筆と撮影がセットになった仕事もあるから。
暮らしや住宅、旅行や食レポなどの記事制作に執筆&撮影セット案件が多い印象です。
わたしが現在している「住宅取材」の案件もそうで、現地での室内の撮影・インタビュー・記事執筆がセットになった仕事。
もちろん、撮影できないライターはこの案件に採用されません。
ライター案件で初回面談してたのに、「あ、カメラできるならあわせて写真撮影もお願いしたい」とセットで依頼されるケースもあったで
やっぱりメディア制作ではテキストと写真は縁深いですね
SNSで写真センスを磨こう!
写真センスは撮影テク本を読むだけでは磨かれません。
実際に撮影してみたり、それを誰かに見てもらったり、いいなと思う写真をしっかり観察したり、というアクションが大事。
InstagramやピンタレストなどのSNSを実際にやってみるのもいいし、仕事目線でpost写真をじっくり見るのもいいですね。
そのうえで、撮影テク本を読むと、「なんでこの写真はよくて、この写真はイマイチなのか」がロジカルに理解できますよ。
写真の撮り方についての本はたくさんあるけど、初心者さんはこのあたりがおすすめやで。
「カメラはじめます!」はスマホじゃなくてカメラの話やけど、「撮影」の基本の勉強になるで
一眼レフとかレンズとかの撮影機材に大金をはたく前に、撮影センスを磨いてまずはiPhoneで「伝わる写真」を撮れるように勉強します!
- フォトライターに求められるのは、「素晴らしい写真」より「伝わる写真」
- 撮影ができると報酬単価が上がる&仕事が増える
- 高い一眼レフカメラを買う前に、撮影センスを磨く
最後まで読んでくれてありがとな!
以上、みみ子(@minimarikon)でした
- Instagramとピンタレストでアカウント開設する
- いろいろなジャンルの写真を見て、「いいね」や「ピン」で惹かれる写真を収集
- 自分でも撮影&投稿。トライ&エラーを繰り返してセンスを身につける
▽撮影とあわせて、インタビューもできるとさらにGOOD!
コメント